vol 11 タックル地獄

「どれにしようか?」
タックルを購入するとき決まって悩む。

ショートロッドとロングロッド
高弾性と低弾性
ハイギアとローギア
それとも中間的な性能を持ったモノ・・・

様々なタックル選定に共通しているのは
「全てにベストなモノは無し」ってコトだ。

「どこを重視するか?」
「何を諦めるか。」


たくさんのタックルの中から
自分のニーズに合ったものを選び出すのだ。

ターゲットで、エリアで、自分のスタイルで、予算で、
その要素は複雑に絡み合っているので、ますます難しい。(苦笑)

その中から選定して買うというコトは
他のモノを諦めるコトを意味する。
諦めた要素を補完しなくてはならない!
当然、次が欲しくなるワケである。

1つを買うことは、次の1つにつながっているのである。
まさに永久輪廻!(笑)
これこそが「終わりなきタックル地獄」なのだ。
釣具屋のお得意様と化すことにそう時間はかからないであろう。(笑)
そういう私もその1人である。(-_-)

その結果、
魚1匹に対するコストは莫大なモノになる。
しかし、そんなコトを気にしてはいけない!

なぜなら、
私は釣り師だからである。

「釣り師」と「漁師」はある1点において決定的に違う。

「漁師」は結果を優先とする人を指す。
「獲ってナンボ」である。
「釣り師」は魚を手にするプロセスを楽しむ人を指す。
「楽しんでナンボ」である。

結果か過程か。

タックル選びは過程を楽しむ行為に他ならない。

現場にいなくても
どうやってその魚を釣るか。
どんなシチュエーションでどんなタックルで魚に迫るか。
それを考え準備する過程も楽しいものだ。

釣行回数が多くない私にとって、
タックル選びは重要な釣りの楽しみの1つなのである。(笑)

私の「タックル地獄」まだまだ終わりそうにない。



2003.7.5  12:27


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